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三輪洸旗展    闇の光    2025   2025.6月7日〜6月22日    galleria PONTE

2025年3月21日

6月に金沢市にあるgalleria PONTEで個展を開催します。

ー深緑なる深淵の闇の深さも光の消失点となって輝き続けるー
  
2008年の6月岡本天明の三貴神像を拝観した。天明の作品に触れたのは初めてであったが、お堂でのその像との出会いは後に大きなものとなった。帰宅したその日、シナのパネルにふと絵を描こうと思い、下地塗りの段階で顕れたスサノヲ。2023年の顕神の夢展での発表をきっかけにその地塗りによる手法がスタートした。スサノヲ作品を見出した顕神の夢展の企画者江尻潔氏(足利市立美術館 次長)は、その手法をここに己の意識を乗せる、意乗る(祈り)、つまり依代の儀式であると捉え、それをかのものとの伝令としての役目を果たすとし、作品の出来(しゅったい)を「無筆の絵」と命名した。今回はバチカン宮殿の壁画、最後の審判の顕れ・画面中央にはキリスト、その左脇にはマグダラのマリアが寄り添う。そしてキリストの背後に顕れた誰もが知る存在。地塗りを施して、凡そ1年、今も顕現は続いている。


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