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触れられないままの支点
どのような状況でも、言葉や理解に落ちる手前には、まだ形にならないわずかな余白があり、そこには別の流れが静かに通っているようにも感じます。
人が五感や脳、魂といった働きを授かっているとすれば、その原型は、それらの領域の外側にあるのかもしれません。
逆に、それらの理解の中で捉えようとすると、どれほど無限に近い広がりに見えても、結果として一定の枠に収まり、理解の連鎖の中で循環していきます。
宇宙の広がりでさえ、捉えた瞬間にひとつの有限として扱われてしまう——そのようにも見えます。
その在り方は、広がっているようでいて、どこか一点に収束していく。
いわばピンホールのような。
蟻が私たち人間の日常を知ることはできません。
同じ場にありながら、その広がりに触れる術を持たないからです。
人間もまた、すべてを理解できるように感じながら、五感や脳、あるいは魂といった働きを尽くしても、届かない領域があるのかもしれません。
そうした関係を重ねてみると、理解しようとする枠組みの外側に、触れられないまま在るものの気配が見えてきます。
こうして見ていくと、何かを理解し尽


うつしみ
うつしみは、意図や意味が立ち上がる以前の層に触れた時、像として現れてくる痕跡をそのまま受け取った作品群です。
そこに描かれているものは、誰かを表す肖像でもなく、何かを象徴する記号でもありません。輪郭が定まる前、名づけられる前の状態が絵として立ち上がってきた結果です。
見る者が意味を探そうとする前にただ「在る」として現れる。
その瞬間を写し取ったものを《うつしみ》と呼んでます。


個展に寄せて 「地球ポータル」
まめぐら 2025.11.6〜11.11 少しずつ、表面が乾き始めてくると、どこか雲海のような青空が浮かび上がってきた。今回は 25㎝×25㎝のスクエアなシナ合板を使っての地塗り。翌朝には 昨晩までなかった二本の柱らしきものが立ち上がっていた。塔が聳え立つような...
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