糸と出会う −絵画−
5 日前
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更新日:2 日前

今回のまめぐらでの発表は、おそらくこうなるのではないかと、どこかで想像はしていた。
けれど、実際にその場に身を置いてみると、想像していたものより、もう一枚向こう側の何かが体験として感じられた。
会期中は作品と人が交差し、予想を上回る深度で対話が進んでいく、その時間が、自分自身の中に刻まれていく。
そして、その記憶が過去の出来事として閉じるのではなく、地球核(統合した時間軸)の未来の糸と重なり、これまでに経験したことのない感覚へとつながっていった。
それは、何かを証明できたということでも、答えを得たということでもない。
ただ、今ここで経験したことと、まだ訪れていない未来とのあいだに、これまでとは異なる関係が生まれたように感じている。
始まりのないはじまり。
すべてを言葉にしようとすれば、何かを対象として定めることになる。しかし、その対象となる以前から流れているものがあるのだとすれば、それをひとつの意味に閉じ込めることはできない。
人との関わりも、作品が生まれることも、場所に流れる時間も、そのなかで交差していく。
その流れを、私は閉じない構造「隙間風」と呼ぶ。
何かを意図して動かすのではなく、何かの存在を答えとして置くのでもない。閉じないまま、異なる時間や出来事が重なり合っていく。
今回のまめぐらで過ごした時間は、そんな、想像していたもののさらに向こう側に触れる機会となった。
その体験が自分の中に刻まれ、未来の糸と重なり続ける。
それはとても幸福な時間だった。



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